Profile 平諭一郎

CV
経歴

平諭一郎

東京藝術大学 未来創造継承センター 准教授、芸術保存継承研究会 主宰
1982年生まれ。文化財・芸術の保存/継承研究。東京藝術大学デザイン科卒。同大学院文化財保存学専攻修了。同専攻非常勤講師、教育研究助手、アートイノベーションセンター特任講師、アートイノベーション推進機構特任准教授等を経て現職。
文化財、美術品の再現や復元制作とともに、領域横断的な芸術の保存や継承について研究し、展覧会、論考、作品として発表。主な企画に、2018年「芸術の保存・修復―未来への遺産」展、2021年「再演―指示とその手順」展(共に東京藝術大学大学美術館)。
略歴業績:https://researchmap.jp/yuichirou.taira

芸術保存継承研究会
芸術の保存や継承、修復や再制作、アーカイヴについての研究会を定期的に開催しています。2021年より東京藝術大学の授業「創造と継承とアーカイヴ」とも共同開講し、美術や音楽だけでなく、生命科学、古代建築、文化資源などの専門家をゲストに招いて、ゲストと参加者を交えて領域横断的に議論しています。
ご興味がある方はお問い合わせください。

Papers
学術論文

  • 平諭一郎「再演と同一性」

    『再演 -指示とその手順』美術出版社、2023年2月

  • 平諭一郎「同一性の臨界 ―文化財と芸術の保存・修復」

    『芸術の保存・修復 -未来への遺産』東京藝術大学、2019年3月

  • 平諭一郎「美術と文化財の遺伝子―保存修復理念再考」

    『東京芸術大学社会連携センターBulletin第2号』東京藝術大学、2017年2月

Writing
執筆

  • Yuichiro Taira “Re-Display and Instructions”, Past/Present: Collecting, Exhibiting and Conserving Contemporary Art in Asia, Taoyuan Museum of Fine Arts, 2022

  • 平諭一郎「受験デッサンの解析から導く質感の効果的なモデル化」『光学』第50巻第8号、2021年8月

  • 平諭一郎「よみがえるということ(宇佐美圭司展レビュー)」美術手帖ウェブ版、2021年8月

  • 平諭一郎「創造と併走する、現代の美術におけるデジタルアーカイブ」artscape デジタルアーカイブスタディ、2021年4月

  • 平諭一郎「バイオ・アートと継承のアーカイヴ」美術手帖2021年4月号、2021年3月

  • 飯岡稚佳子+平諭一郎+田口智子+松永亮太+安田真実子「作家の活動そのものを「保存」するためには?」美術手帖2021年4月号、2021年3月

  • 平諭一郎「芸術の保存と継承」『日本写真学会誌83巻1号』日本写真学会、2020年2月

  • Suchang Li, Kan Li, Ilyes Kacher, Yuichiro Taira, Bungo Yanatori and Imari Sato “ArtPDGAN: Creating Artistic Pencil Drawing With Key Map Using Generative Adversarial Networks” Computational Science – ICCS 2020 20th International Conference, Amsterdam, The Netherlands, June 3–5, 2020, Proceedings, Part VII”

  • 平諭一郎「保存・修復の歴史において現代はそんなに特別か」『国立国際美術館ニュース234号』国立国際美術館、2019年10月

  • 平諭一郎「芸術は保存しなければならないのか」『美術と保存科学2019』韓国国立現代美術館、2019年9月

  • 平諭一郎「大学における文化財の複製・再現・復元」『文化財保存修復学会誌第62号』一般社団法人文化財保存修復学会、2019年3月

  • 平諭一郎「クローン文化財とは何か―眞と贋と善と悪」図録『シルクロード新世紀展―ヒトが動き、モノが動く―』岡山市立オリエント美術館、古代オリエント博物館、2018年

  • Yuichiro Taira, Kazuhiro Mihashi, Masaaki Miyasako “Clone Cultural Property; New Way of Conservation” EVA Berlin 2017, 2017

  • 平諭一郎「文化財とテロリズム」『ユーラシア研究』第55号、ユーラシア研究所、2017年1月

  • 平諭一郎「文化財保存修復の最前線 ―東京藝術大学COI拠点の取組み」日本デザイン学会 環境デザイン部会機関誌『EDプレイス』第77号、日本デザイン学会環境デザイン部会、2017年1月

  • Yuichiro Taira “Restoration of Artworks Using CRT Televisions” 『International Symposium: Collecting and Exhibiting New Media Arts, Collected Papers of SYMPOSIUM』 National Taiwan Museum of Fine Arts, 2016

  • 桐山孝司、木村稔、重田佑介、越田乃梨子、宮廻正明、松村公太、平諭一郎「マルチレイヤープロジェクションによるオペラ舞台の演出」『映像メディア学 Vol.4』東京藝術大学、2013年6月

  • 吉田直人、鴈野佳世子、平諭一郎、石井恭子「モノクローム資料写真をもとにしたオリジナルの彩色推定に関する基礎的検討」『保存科学』52、東京文化財研究所、2013年3月

  • 荒井経、染谷香理、平諭一郎、中村裕美子、杉本史子「国絵図復元―巨大絵図制作の技術―」『東京芸術大学美術学部紀要』第50号、東京藝術大学、2012年12月

Books
書籍

  • 編著『再演―指示とその手順』美術出版社、2023年

  • 分担執筆『デジタルアーカイブ・ベーシックス 4「アートシーンを支える」』

    勉誠出版、2020年、高野明彦(監修)、嘉村哲郎(責任編集)
    (担当箇所)平諭一郎「デジタル技術と現代のアートの保存」

  • 編著『芸術の保存・修復 -未来への遺産』東京藝術大学、2019年

  • 編著『ナムジュン・パイク《The More, the Better》に関するノート』東京藝術大学、2015年(編著)平諭一郎、久保仁志(執筆)荒井経、伊東順二、上崎千、小林芳妃、小町谷圭

  • 分担執筆『日本画 名画から読み解く技法の謎』世界文化社、2014年、(編著)宮廻正明、荒井経、鴈野佳世子
    (担当箇所)平諭一郎「現代日本画の修復理念 ―戦後の日本画から現代美術まで―」

Lecture
講演

  • 「バックトゥザフューチャー2:未来を記録せよ」地域の文化と記憶を映像資料で読み解くラーニング・ワークショップ「コレクティヴ・メモリー3 技術編、慶應義塾大学アート・センター、2023年12月

  • 「更新される“コレクション”の概念」熊本市現代美術館、2023年5月

  • 「Re-Display and Instructions」国際シンポジウム「Past/Present: Collecting, Exhibiting and Conserving Contemporary Art in Asia」Taoyuan Museum of Fine Arts, Taiwan、2022年1月

  • 「Identity between elements that make up the artwork and the viewing experience」国際シンポジウム「2021 Art and Conservation: What did ‘THE MORE THE BETTER’ bring to us?」National Museum of Modern and Contemporary Art, Korea、2021年11月

  • 「美術品の複製や復元の可能性」長野県立美術館、2021年5月

  • 「芸術の保存と継承」画像保存セミナー、東京都写真美術館、2019年11月

  • 「芸術は保存しなければならないのか」シンポジウム「近現代美術の保存と修復:日韓(韓日)の現状と今後にむけて」韓国国立現代美術館、2019年9月

  • 「質感(美術用語)―模倣と学習と訓練」第4回質感のつどい、2018年10月

  • 「文化財の保存と活用 −大坂冬の陣図屏風復元」大坂冬の陣図屏風を読む、徳川美術館、2018年8月

  • 「大学における文化財の複製・再現・復元」文化財保存修復学会シンポジウム「文化財を伝える―複製・復元の現在と未来―」2018年2月

  • 「保存・修復の歴史において現代はそんなに特別か」東京文化財研究所文化財情報資料部第11回研究会、2018年1月

  • 「死んだあとの話をしよう」第3回COI2021会議、日本科学未来館、2017年11月

  • 「シルクロード壁画の復元:その意味について」古代オリエント博物館、2017年8月

  • 「文化財の保存・修復・復元−その主体とメディア」日本オプトメカトロニクス協会デジタル・イメージング技術部会、2017年3月

  • 「模写の実態:技術によるサポートと新たな世界への展開」未来研究トーク、2016年3月

  • 「芸術の何を遺すのか」第1回COI2021会議、国立オリンピック記念青少年総合センター、2016年1月

  • “Restoration of Artworks Using CRT Television and Case study from the University Art Museum, TUA collection” International Symposium: Collecting and Exhibiting New Media Arts, National Taiwan Museum of Fine Arts, Nov. 2015

  • 「文化財保存・修復の最前線COI「感動を創造する芸術と科学技術による共感覚イノベーション」の事例から」、JST第2回若手ワークショップ:21世紀の社会と科学のフロンティア 、2015年6月

  • 「感動を創造する芸術と科学技術による共感覚イノベーション〜アナログとデジタルのハイブリッド技術〜」日本画像学会、2015年3月

PRSTs
研究発表

  • 松永亮太、平諭一郎「現代美術における作品の同⼀性とその保存 ―川俣正《⾃画像》(東京藝術⼤学蔵)の保存修復事例―」文化財保存修復学会第45回大会、2023年6月

  • 平諭一郎、岩崎秀雄、山下林造「シアノバクテリアを用いたバイオメディア・アートの蘇生」文化財保存修復学会第43回大会、2021年7月

  • 宇髙健太郎、寺師太郎、加藤清隆、平諭一郎、間瀬康夫「伝統的煤及び膠を用いた近似墨液インク並びに機械的料紙加工等を含む文化財リマスターシステムの開発」文化財保存修復学会第43回大会、2021年7月

  • 平諭一郎「文化財の保存修復と美術の保存修復」文化財保存修復学会第40回大会、2018年6月

  • Yuichiro Taira, Kazuhiro Mihashi, Masaaki Miyasako “Clone Cultural Property; New Way of Conservation” EVA Berlin 2017, Nov. 2017

  • 平諭一郎「文化財の新たな継承―テロリズムの無効化」第6回 知識・芸術・文化情報学研究会、2017年1月

  • 平諭一郎「メディア・アートの保存と修復―日本と台湾と欧米と」文化財保存修復学会第38回大会、2016年6月

  • 平諭一郎「メディア・アートの保存と修復」文化財保存修復学会第37回大会、2015年6月

  • 平諭一郎、佐藤正人「現代美術における保存と修復-ブラウン管テレビ(CRT)を用いた作品の修復について-」文化財保存修復学会第36回大会、2014年6月

  • 荒井経、小川絢子、平諭一郎、京都絵美「東京国立近代美術館蔵 菱田春草《賢首菩薩》の顔料分析調査報告」文化財保存修復学会第35回大会、2013年7月

  • 吉田直人、鴈野佳世子、平諭一郎、石井恭子「日本絵画の保存修復におけるモノクロ写真からの色彩想定と復元模写の試み(1)(2)」文化財保存修復学会第34回大会、2012年6月

  • 荒井経、平諭一郎、小川絢子「近代日本画の新材料 京都国立近代美術館蔵 横山大観《山路》の分析調査報告」文化財保存修復学会第34回大会、2012年6月

  • 鴈野佳世子、平諭一郎、吉田直人「琉球絵画の復元に向けた人物画の表現技法研究」文化財保存修復学会第33回大会、2011年6月

  • 荒井経、平諭一郎、小川絢子「近代日本画の新材料 永青文庫蔵 横山大観《山路》の分析調査報告」文化財保存修復学会第33回大会、2011年6月

  • 吉田直人、鴈野佳世子、平諭一郎、松島朝秀「モノクローム写真をもとにした絵画の色材推定に関する基礎的検討」文化財保存修復学会第33回大会、2011年6月

Grant
助成

  • 研究代表

  • 2023〜2025年度 科研費・基盤研究C「時間を伴う芸術の再演における再現性とその差分」

  • 2021年度 公益財団法人 花王芸術・科学財団 芸術文化助成:芸術保存継承研究会

  • 2019〜2022年度 科研費・基盤研究B「芸術における真正性と同一性の保存 ―リバース・コンサベーションの確立」

  • 2019〜2021年度 JST・COI若手デジタル分野連携研究「複製芸術作品における真正性と同一性の研究」

  • 2019〜2021年度 科研費・挑戦的研究(萌芽)「生けるバイオメディア・アートの保存」

  • 2018年度 JST・COI若手デジタルFS「複製芸術作品における真正性の調査研究」

  • 2016〜2018年度 科研費・基盤研究C「タイム・ベースド・メディアの保存と修復―東京藝術大学から生まれる卒業制作」

  • 2012〜2014年度 科研費・挑戦的萌芽研究「現代美術における保存・修復ネットワークの構築」

  • 研究分担

  • 2023〜2027年度 JST未来社会創造事業「カスタマイズ可能な光学センシングの確立と社会・生活に新たな価値をもたらす光情報の高度利用創出」(代表者:河野行雄)

  • 2020〜2024年度 科研費・学術変革A「アートに含まれる質感情報の情報学的解析」(代表者:佐藤いまり)

  • 2020〜2022年度 科研費・基盤研究C「バシェ音響彫刻の多面的活用のためのアーカイブと持続的保存方法の研究」(代表者:三枝一将)

  • 2016〜2019年度 科研費・新学術領域「「コンピュータビジョンで実現する多様で複雑な質感の認識機構」(代表者:佐藤いまり)

  • 2015〜2017年度 科研費・基盤研究C「地域文化の活性化に資する絵画の復元研究-絵金「芝居絵屏風」の想定復元制作を通して」(代表者:野角孝一)

  • 2012〜2014年度 科研費・挑戦的萌芽研究「東洋絵画における支持体と表現」(代表者:野角孝一)

Patent
特許

  • 特許第4755722号「素材の製造方法及び絵画の製作方法、素材及び絵画」国立大学法人東京芸術大学、2011年6月登録

Media
報道

  • 「本屋にない本」国立国会図書館月報715号、2020年11月

  • 「国宝鑑賞 複製で気軽に」日本経済新聞 、2017年8月

  • 「美術複製の価値探る」日本経済新聞、2015年6月

  • “Museums wrestle with how to display, preserve contemporary art” Nikkei Asian Review, April.2014

  • 「現代美術 修復・再現に苦心」日本経済新聞、2014年3月

  • 「国宝・重要文化財が触れるようになる―東京藝術大学新特許取得」美術の窓、2011年12月